ブルドーザーのように豪快に

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七人の敵がいる (集英社文庫) 七人の敵がいる (集英社文庫)
加納 朋子

集英社 2012-03-16
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主人公、陽子は編集部でバリバリ働く女性。妻であり、かわいいひとり息子の母でもある陽子に、息子が小学校に入ったとたん嵐のように災難が降りかかる。ーー役員、という名の。
PTAにはじまり、学童保育所、町内自治会、子供会、サッカー少年団などなど、ありとあらゆるところで恐怖の「役員決め」が待っていたのだ。最初の保護者会で「PTA役員なんて専業主婦にしか務まらない」と強気で発言したために、クラス内に一気に敵をつくってしまった陽子。こりもせず、正論をふりかざしあちこちで衝突してしまう。その勢いで仕事もするものだから、職場でついたあだ名は「ブルドーザー」。

さて、いったいこの強気だけれど、ちょっと不器用な主人公はどうするのかな、と思っていると、結局引き受けざるを得なかった役員を仕事同様ガンガンこなし、しだいに信頼できる友達も得ていく。

いろいろと思い当たることがあり、子どもが成長した今となってはなつかしくもある話題でした。ほんと、役員のみなさま、お疲れ様です。

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